発見から100年以上の歴史を持つ美白成分コウジ酸。近年の研究では小じわを防ぐ効果や黄ぐすみを防ぐ効果もあることが分かり注目されています。
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コウジ酸の歴史
1907年 農芸化学者である薮田貞次郎先生によって麹から発見されました。
1975年 三省製薬株式会社(さんしょうせいやく)が、メラニンの生成を抑える作用を有することを発見しました。
1988年 医薬部外品の有効成分として厚生省(当時)から承認。
2003年 動物実験で発ガン性が示唆されたため、医薬部外品(薬用化粧品)への使用が一旦中止となりました。
ただ、発ガン性を示す実験結果は、外用ではなく高濃度(1~3%)での混餌投与でみられた知見だったこと、開発元の三省製薬がコウジ酸の安全性を確認する追加試験を実施しした結果
2005年 厚生労働省 薬事・食品衛生審議会 医薬品等安全対策部会においてコウジ酸配合化粧品(医薬部外品)の製造販売の再開が認められました。
コウジ酸の特徴
表示名称:コウジ酸
作用:チロシナーゼ活性阻害(銅イオンのキレート作用)
麹(こうじ)を扱う杜氏(とうじ:お酒を造る職人)の手がなめらかで白いことから、研究が進められ、1975年に三省製薬株式会社(さんしょうせいやく)が、メラニンの生成を抑える作用を有することを発見。
1988年に薬用美白有効成分として承認されました。
コウジ酸の美白作用を発見した三省製薬という会社は、日本で初めて「プラセンタ」のエキス化に成功し美白有効成分の承認も得た、業界では有名な原料メーカです。
コウジ酸の作用・効果
美白作用
コウジ酸には、メラニンをつくる酵素「チロシナーゼ」が働く際に必要な「銅イオン」を捕まえ、チロシナーゼの活性を抑える作用(銅イオンのキレート作用)があります。
ただ、最近の研究では、キレート作用以外にもメラニン生成を促す「情報伝達物質の産生」「活性酸素の発生」「炎症」の3つのダメージを効果的に抑制し、メラニン生成を未然に防ぐ作用があることも分かっています。
くすみを防ぐ効果
年齢とともに肌色が黄色く、くすんでいく黄ぐすみという現象。実は、最近話題の「糖化」が関係します。
糖化は、体内のタンパク質(コラーゲンなど)と食事などで摂取した糖が結びつく反応ですが、糖化の際につくられる「AGEs(エージーイーズ)」という黄褐色の物質が年齢とともに蓄積しやすくなり、肌色が黄色くにごります。
コウジ酸は、臨床試験においても肌を明るくする効果が認められてきました。改めてデータをとり続けた結果、黄ぐすみのもとAGEsの産生を抑える、抗糖化作用もあることが明らかになっています。
コウジ酸配合の美白化粧品
デルメッド スペシャルケアシリーズ
コウジ酸配合の美白化粧品でお勧めは、なんといってもコウジ酸の美白作用を発見した三省製薬の「デルメッド スペシャルケアシリーズ」です。
同じく三省製薬。コウジ酸ではなくビタミンC誘導体を配合した美白のベーシックシリーズなら、お手軽なトライアルセットもあります。
エピステーム ホワイトフォトショット
ロート製薬
ロート製薬の先進メラニン研究から。白肌を妨げる手ごわいシミやくすみの根源に。美白有効成分コウジ酸と、新開発「フォトショットコンプレックス※3」採用。
みずみずしく、ふっくらと弾むような透明感のあるハリ肌へ。
※1:メラノサイトのこと※2:メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ※3:エイジツエキス、アーティチョークエキス(保湿成分)
容量 | 30ml/90ml |
定期価格 | 9000円/13000円(税抜) |
[有効成分]コウジ酸[その他の成分]エイジツエキス、油溶性甘草エキス(2)、d-δ-トコフェロール、アーティチョークエキス、月見草油、アマチャヅルエキス、グルコン酸、大豆たん白水解物-2、コハク酸2Na、トリエチルヘキサン酸グリセリル、BG、濃グリセリン、ポリアクリルアミド、ステアリン酸POEソルビタン、水添大豆リン脂質、コハク酸、POEラウリルエーテル、キサンタンガム、t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン、水酸化Na、EDTA-2Na、BHT、シクロヘキサンジカルボン酸ビスエトキシジグリコール、DPG、軽質流動イソパラフィン、ステアリルアルコール、無水エタノール、パラベン、香料 |
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