便利で手軽さが人気のオールインワンジェルですが、「浸透が悪い・モロモロ(カス)が出る・保湿が足りない」などで困ってませんか?
今回は、オールインワンの効果を最大限に引き出す使い方として
- 基本の使い方
- 困りごと別の使い方
- 効果倍増の上級テク
の3つに分けてをご紹介します。
オールインワンの良い点と弱点を知っていると、使い方への理解も深まると思いますので、まず初めに良い点・弱点をご紹介しておきます。
目次 読みたい内容を素早く探せます
オールインワンジェルの良い点と弱点
- 時短になって楽
- お財布に優しい
- お肌への負担が少ない
- 保湿力の調整がしにくい
- 特化したケアは苦手
- アレルギー等に注意
良い点
忙しい時に時短になって楽
オールインワンを塗るだけなら数十秒で済むので、疲れて帰ってきて早く眠りたい夜や、忙しくてスキンケアやメイクに時間を割けない朝でもでケアができます。
お財布に優しい
化粧水に美容液、クリームを揃えるだけでも3~5000円、高価なものなら数万円かかってしまうこともありますが、オールインワンジェルなら高くても5~6000円で2か月位使えるので、お財布にも優しくコスパも良いですよ。
お肌への負担も少ない
肌に触れば触るほど、それは小さな刺激、ダメージとなって肌を傷めてしまいます。オールインワンジェルであれば、塗るのは一度だけで良いため、ダメージを抑えることができます。
弱点
保湿力の調整がしにくい
化粧水とクリームでお手入れする場合、みずみずしさが足りなければ化粧水、油分が足りなければクリームを多めに使うといった調整ができますが、オールインワンの場合は塗る量の調整しかできません。
そのため、肌質(季節)にあったオールインワンを選ばないと、多めに塗るとべた付く、少ないと乾燥するといった失敗につながります。
特化した悩みケアには弱いかも
最近のオールインワンは、美白用や小じわ用、ニキビ用など悩みに応じた商品もありますが、化粧水や美容液を組み合わせたケアに比べると効果は弱い場合があります。
例えば美白ケアで言うと、効果を高めるために
- 作用の違う美白有効成分を組み合わせる
- 一つの美白成分を高濃度(高用量)で使う
というのが最近の主流ですが、オールインワンでは、こういうことが出来ないため、何かに特化したケアをしたい場合は向かないかも知れません。
アレルギーがある方には向かない場合も
オールインワンには美容成分が多数配合されているため、万が一、オールインワンを使ってかぶれてしまった場合、原因となる成分が何なのか突き止めるのが難しいです。
基本編 オールインワンジェルの使い方
塗る量
塗る量が多すぎるとベタつきやメイクのヨレ、逆に少なすぎると十分な保湿力を得られなくなるので注意しましょう。
適量は各商品の使い方に記載されていますが、多くの商品は1回0.6g~1gに設定されています。
スパチュラなら1~2杯、ポンプ式なら2~3プッシュ、それ以外は100円硬貨1~2個分を目安にしてください。
塗り方
「顔の内側から外」「こすらない(皮膚が動かない位やさしく)」「適量を2~3回に分けて塗る」が基本の塗り方です。
こちらはメディプラスゲルの塗り方ですが、とても参考になる塗り方なので参考になさってください。
参考になる点として、「手に取り両手の平に広げてから顔に塗る」というところです。「額・ほほ・あご」に置いてから塗り広げる方がいらっしゃいますが、肌に摩擦を与えてしまいやすいので敏感肌の方はご注意ください。
足りない場合は重ね塗り
適量を塗ってみて、それでも足りないと感じる場合には、目元や口元など乾燥が気になるポイントに重ね塗りをしましょう。必ず一度全体に塗ってから、カサつきを感じる、塗りが足りない箇所に塗るようにしていきましょう。
メイクは肌に馴染んでから
ジェルが浸透する前にメイクしてしまうと化粧崩れやヨレの原因になってしまいます。少し時間を置くか、ティッシュオフしてジェルが乾いてからメイクするようにしてください。このひと手間で格段にメイクのノリが良くなります。
困りごと別 オールインワンジェルの使い方・選び方
- モロモロ(カス)が出る
- なじみが悪い(なじむのに時間がかかる)
- 保湿が足りない(持続力がない)
原因はジェル(ゲル)の性質によるものです。
詳しくは、この後説明しますが
1と2はジェルするために使う「カルボマー」などの高分子ゲル化剤(増粘剤)、3は油分不足が原因です。
それでは、それぞれの原因と対策をご紹介します。
モロモロ(カス)が出る
ファンデーションを塗ると出てくる消しゴムカスみたいなので、モロモロとかカスなんて呼び方をされているアレです。
間違った解決法
なじんでからメイクすれば大丈夫は、間違いです。
モロモロの正体は「高分子ゲル化剤」が擦れて「ダマ」になったものです。
高分子ゲル化剤は、分子量が大きいのでオールインワンが乾いてなじんでも皮膚表面に残っているため、強くこするとモロモロは出てきます。
自分の肌が汚れてるんじゃないかしら?って心配になる方もいるようですが、決してそういうことではないので安心してください。
正しい解決法
正しい解決法は2つです。
1つ目は当たり前のことですが強く擦らないこと。
それでも駄目なら、2つ目はモロモロが出にくい商品を選ぶことです。
解決法になっていない気もしますが・・・
モロモロは処方自体の問題が大きいため、使い方を変えても出てしまいます。
モロモロが出にくいオールインワン
モロモロが出難いオールインワンは、ゲル化するための原料の種類や配合量を上手に組み合わせています。
私自身が使った経験と口コミ情報を元にした、モロモロが出にくいオールインワンはこちらです。
https://www.skincare-navi.jp/uruhadaururi-allinone-milk-review
https://www.skincare-navi.jp/euglena-st-vs-er
なじみが悪い・遅い
なじみが悪い・遅いのもゲル化剤の影響です。一度に塗るのではなく、2~3回に分けて塗る、ハンドプレスする、少し多めに塗ってティッシュオフするとなじみやすくなります。
保湿が足りない
肌のうるおいは、水分(ヒアルロン酸・アミノ酸など)・セラミド(細胞間脂質)・油分の3つで保たれています。
化粧水やクリームなどでスキンケアする場合、肌の状態に合わせて、みずみずしさが欲しければ「化粧水」、油分が欲しければ「クリームやオイル」を足して調節できますが、オールインワンの場合、使う量を加減するしかありませんよね。
ただ残念なことに、多くのオールインワンは油分の配合量が少ないので、塗布量を増やしても保湿の持続性やリッチ感を得ることが出来ません。
化粧水 | 0~3%位 |
乳液 | 1~15%位 |
弱油クリーム | 5~30%位 |
油性クリーム | 50%~ |
オールインワンジェル | 0~5%位 |
解決法
保湿の持続性がイマイチの場合の解決法は2つです。
- スクワランやオリーブオイルを1~2滴足してみる
- 油分の多い、乳液タイプやクリームタイプのオールインワンを使う
保湿力の高いオールインワン
保湿力が高いクリームタイプのオールインワンがこちら。春夏はさっぱりしたジェルタイプ、乾燥する冬はクリームタイプという使い分けがよいかも。
ユーグレナ オールインワンクリーム
トリニティー ジェルクリームプレミアム
https://www.skincare-navi.jp/trinityline-allinone
https://www.skincare-navi.jp/euglena-st-vs-er
上級編 ひと手間で効果倍増!の使い方
朝と夜で商品を使い分ける
朝と夜では、スキンケアに求めることが違うので使い分けるのもありです。
例えば、朝用には
- 下地効果の高いもの
- 浸透が早くなじみの良いもの
- モロモロ(カス)が出にくいもの
- UVカット効果があるもの
夜用には
- 保湿力の高いもの
- 日中のダメージを修復する成分が入ったもの
といった具合に商品を使い分けるのもアリです。
翌朝に差が出る!夜パック
翌朝の肌に格段の差が出るので試して欲しいのが、スペシャルケア的にパックとして使う方法です。
使うタイミングは、入浴中でもいいんですが、私的にはお風呂上り(身体が温まっている時)をお勧めします。
入浴中にお勧めしない理由としては、蒸気でジェルがふやけて垂れて気持ち悪いのと、入浴中は汗をかいてヒアルロン酸などの水溶性保湿成分が流れてしまうためです(洗い流すのはもってのほか)
入浴後のパックの使い方は、いたってシンプル。
「成分が浸透しやすい身体が温まっている間に、適量の2倍位の量をたっぷり塗る→5〜10分経ったら軽くティッシュオフする」だけ。
何のテクニックもいらないので、是非試してみてください!
3.スポットアイテムと組み合わせて使う
オールインワンジェルにも美白用やニキビ用、高保湿用などありますが、やはり個々のアイテムでケアするよりも効果を感じにくかったり、使用感(仕上がり感)がイマイチといったことがあるかもしれません。
これは、オールマイティ&万人向けに作られたオールインワンの宿命かもしれません。
こういった場合・・・オールインワンの意味がないじゃん!という声もあるかも知れませんが、
何かに特化してケアしたい悩みがある時は、美白美容液や目元クリームなどをスポットで使うのもアリです。
化粧水・美容液・乳液・クリームなどで個々にケアするよりは、手軽ですしお財布にも優しい方法じゃないかと思います。
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