化粧品成分辞典

アルブチンの効果・種類・ハイドロキノンとの違い-美白成分(1)

美白成分

アルブチンは、コケモモやリンゴンベリー、サンタベリー、などにも含まれる成分で、別名ハイドロキノン配糖体とも呼ばれ、ハイドロキノンに糖を結合させた美白成分です。
ハイドロキノンを品種改良したのがアルブチン

糖の結合位置の違いで、「α-アルブチン」と「β-アルブチン」の2種類が存在します。

ヒトの皮膚には、糖を切り離す酵素「グリコシダーゼ」が少ないため、皮膚でハイドロキノンになることはなく、安全性が高いとされています。

β-アルブチン

表示名称:アルブチン
作用:チロシナーゼ活性阻害
ハイドロキノンの強力な脱色作用に着目し、資生堂が開発した薬用美白有効成分です。
ハイドロキノンの欠点である「皮膚刺激性と酸化されやすい性質」を配糖体にすることにより解決した分、美白作用は弱くなっています。

α-アルブチン

表示名称:α-アルブチン
作用:チロシナーゼ活性阻害
江崎グリコが開発、DSMニュートリション(旧ペンタファーム ジャパン)が販売している美白成分。
従来のβ-アルブチンに比べて10倍以上のチロシナーゼ活性阻害作用があり、ヒト試験ではα-アルブチン2%でアコルビン酸リン酸Na3%と同等の美白効果が確認されています。
※アコルビン酸リン酸Na3%は、薬用化粧品の承認濃度です。