ハイドロキノンは、レーザー治療後の炎症後色素斑の予防やトレチノイン治療と併用されるなど、医療の現場でも用いられる美白成分です。
ここでは、ハイドロキノンの美白効果と発がん性、市販品の選ぶ際の注意点をご紹介します。
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ハイドロキノンの美白効果
美白成分は大きく分けて、2つの種類があります。
- メラニンを作らせない成分(新たなシミを作らない成分)
- 出来てしまったシミを薄くする成分
ハイドロキノンは、この2つの効果を持っていてもメラニンの合成を抑制する効果はアルブチンの約10~100倍と言われています。
メラニン合成抑制効果
美白効果を評価する方法の一つに、メラニン(シミ)の合成に関わるチロシナーゼという酵素の活性を調べるテストがあります。
その試験では、ハイドロキノンが圧倒的にチロシナーゼの活性を抑え、次いでアルブチン→ビタミンC→コウジ酸という結果がでています。。
このグラフを見るとハイドロキノンが一番効かなそうに見えますが、横軸は成分濃度、縦軸は活性の高さ(数字が大きい程シミを作る力が強い)を表しているので
横軸の成分濃度が低くて、縦軸の数字が低いほど、美白効果が高いことを意味しています。
ハイドロキノンの効果を高める使い方(上級向け)
ハイドロキノンは新たなシミを作らせない力は最強ですが、できてしまったシミを消す力は少し弱いため、医療機関ではレーザー治療やトレチノイン(ビタミンAの強力版)と併用するのが一般的です。
ただ、レーザーもトレチノインもクリニックに通わなくていけないので、化粧品で効果を高める方法としては、
- ビタミンA(レチノール)入りの化粧品
- AHA(グリコール酸や乳酸、サリチル酸)入りのピーリング化粧品
を併用すると方法があります。
※ハイドロキノンには刺激性があり、レチノール、AHAにも刺激があるため、初心者の方や敏感肌の方にはお勧めしない方法です。
ハイドロキノンの発がん性や副作用は?
ハイドロキノンの発がん性
国際がん研究機関(IARC)では、グループ3(ヒトでの発がん性を示す明確な証拠がない)に分類されています(2015.5現在)
ただしアメリカでは、発がん性の危険があるという理由で、市販品(OTC医薬品)は2%以下、4%以上は医師の処方箋が必要というFDA(アメリカ食品医薬品局)の規制があります。
ハイドロキノンがアメリカで規制された本当?の理由
ハイドロキノンに発がん性があるという理由でアメリカでは規制されましたが、
「全身に使う」「長期間(数年単位)で使う」など想定外の使用をする人が増えたことや、濃度競争が始まり高濃度な製品が乱立したことによって、深刻な副作用が急増したため、規制を強化したのでは?という話もあります。
ハイドロキノンの日本での現状
アメリカで規制されたのとは逆に、日本では2001年からハイドロキノンが使用できるようになりました。
「ハイドロキノンの使用が許可された」と書いてるブログを見かけますが、正しくありません。
2001年より前 | 2001年以降 |
許可された成分しか配合できない | 禁止成分以外は、製造販売元の責任で配合できる |
国が安全と認めて許可したわけではなく、製造者の責任で配合しても良いという規制緩和があっただけです。
配合量に関しての規制もありませんが、アメリカの規制を踏襲して市販品は2%前後、医療機関で処方されるものは4%前後のものが多いです。
ハイドロキノンは効果もある分、肌に合う人・合わない人が分かれますし、正しく使わないと深刻な副作用を伴う成分なので、皮膚科医に処方してもらうのがBESTですが、時間的に皮膚科に通うことが出来ないなどの理由で、通販等で購入したい方も多いと思います。
そこで、次はハイドロキノンを選ぶ際の注意点をご紹介します。
ハイドロキノン化粧品を選ぶ時の注意
ハイドロキノンは、変質しやすく副作用がある成分です。
品質管理されている製品、副作用が出たときに適切なアドバイスができる会社から買うようにしてください。
輸入品はNG 国産品を選ぶ
Yahoo!ショッピングや楽天で見かけるハイドロキノンの海外製品は、安くて目を引きますが、おすすめしません。※全ての海外製品や販売業者が悪いというわけではありません
お勧めしない理由は
- 海外から個人輸入の形で届けられるので、輸出国での保管状況が不明です。
- 日本の販売業者にハイドロキノンの知識があるか疑問です。あったとしてもネットで得ただけの知識で、化粧品製造の実務経験がない可能性もあります。
- 医薬部外品と偽って販売しているものがありますが、医薬部外品ではありませんし、化粧品として登録されているかも疑わしいです。
- 日本で配合が認められていない成分(ステロイド等)が使われている可能性もあります。
- 偽物、偽造品の可能性もあります。
厚生労働省
医薬品等の個人輸入は健康被害などの危険性があります
医薬品、医薬部外品、化粧品(中略)を個人輸入して、使用される方がいらっしゃいます。しかし、そうした医薬品等は、日本国内で医薬品医療機器等法を遵守して販売等されている医薬品等に比べて、次のような保健衛生上の危険性があります。
薬事日報社
バイアグラ‐個人輸入の半数は偽造品
成分や含有量は異なるが、包装は本物そっくりの「ニセ薬」問題で、ファイザーの池田哲也セキュリティーオフィス部長は、勃起不全(ED)治療薬「バイアグラ」の偽造品が全世界で流通している量は、本物の約2・5倍と推定されるという調査結果を明らかにした。
ハイドロキノンの正しい使い方
妊娠中、授乳中は使わない
ハイドロキノンは、胎児や乳児への安全性が確立していません。
妊娠予定のある人や妊娠中、母乳で育てたいという方は使用を避けてください。
シミ部分だけに使う、粘膜周辺はNG
ハイドロキノンは顔全体に使うなど、広範囲に塗るのは厳禁です。
また、市販品を粘膜(女の子のデリケート部分)周辺や、乳首に使うのもNGです。ここに使いたい場合は、病院で処方されたハイドロキノンを使うようにしてください。
長期間使い続けない※効果があっても※
- 1~2か月使って変化がない場合は、使用を中止してください。
- シミが良くなったら使用を中止してください。※シミの予防に使うものではありません。
- 新たなシミに使う場合も一旦、肌を休ませる意味で使用を休止してから再開しましょう。
日焼け止めを一緒に使う
ということは、紫外線に対して完全に無防備な状態になります。
紫外線を浴びないよう外出を控えるのが一番ですが、外出するときはSPF50+ PA4+の日焼け止めを必ず使ってください。
合わない時はすぐに中止する
ハイドロキノンに限ったことではありませんが
肌が赤くなる、痒みがでる、ピリピリするなどの症状が出たら、すぐに使用を止め、水やぬるま湯で洗い流してください。
氷水で冷やすと少し症状が楽になると思います。その後は、なるべく早めに皮膚科を受診してください。
おすすめハイドロキノン化粧品
ハイドロキノンは皮膚科医に処方してもらうのがBESTですが、時間的に皮膚科に通うことが出来ないなどの理由で、通販等で購入したい方も多いと思います。
ここでは、トラブルがあった時にも安心!サポートがしっかりしている国産のハイドロキノン化粧品をご紹介します。
アンプルール AMPLEUR
◆ハイドロキノン初心者にお勧め◆
アンプルール ラグジュアリーホワイト コンセントレートHQ110
ハイドロキノンの種類 | 安定型ハイドロキノン+カプセル化 |
ハイドロキノン濃度 | 2.5% |
アンプルールは、ウォブクリニック中目黒の皮膚科医「高瀬聡子」先生が開発に携わっているブランド。
コンセントレートHQ110は、安定型ハイドロキノンをマイクロカプセルの中に閉じ込めたタイムリリース処方。ハイドロキノンが肌にゆっくりと放出されるため、従来のハイドロキノンよりも刺激が少ないのが特徴です。
お肌に優しいとは言っても、いきなり現品を買うのは不安ですよね。
当然、お試しセットが用意されています。
気になる方は、キャンペーンを覗いてみてください。
ビーグレン ホワイトクリーム1.9%
◆万人向け◆
ビーグレン ホワイトクリーム1.9%
ハイドロキノンの種類 | カプセル化ハイドロキノン |
ハイドロキノン濃度 | 1.9% |
監修 | ブウライアン・ケラー博士 |
サポート | 365日24時間 |
ハイドロキノンの浸透技術 QuSome®(キューソーム)
QuSome®(キューソーム)は、ドラッグデリバリーシステムの第一人者ブライアン・ケラーによって発明された浸透テクノロジーです。
スキンケア成分を肌トラブルの元まで届けると同時に、肌の中に長時間留まり、効果を持続させることを可能にしました。
365日返金保証のお試しセット
ビーグレンも1週間のお試しセットが用意されています。
- 洗顔:クレイウォッシュ
- 化粧水:QuSomeローション
- 美容液:Cセラム
- ハイドロキノンクリーム:QuSomeホワイトクリーム1.9
- 保湿クリーム:QuSomeモイスチャーリッチクリーム)
5点セットで送料無料、1,800円。しかも365日の返金保証が付いているので安心です。
ハイドロキノンの仲間!アルブチン
ハイドロキノンに強力な美白作用があることは古くから知られていましたが、皮膚刺激や白斑などの副作用もあるため、日本では化粧品への配合が認められていませんでした。
そこで考えられたのが、副作用の少ないハイドロキノンを作ればいいんじゃない!?でした。
簡単に言えば、ハイドロキノンの品種改良です。
そうして誕生したのが、資生堂のβアルブチンやポーラのルシノールです。
化学が苦手な人は見るのも嫌かも知れませんが・・・
左からハイドロキノン、アルブチン、ルシノールです。ハイドロキノンと似ているのが分かりますよね?
ハイドロキノンの1/10~1/100の美白効果ですが、アルブチンやルシノールは、国から安全性が認められた医薬部外品の有効成分。肌が弱い方や妊娠中などでハイドロキノンが使えない方は、選択肢の一つとしてみてください。
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