ビタミンＣ誘導体の効果・誘導体の種類を分かり易く解説

ビタミンCって種類が色々あるけど効果も違うの？

ビタミンCはシミや小じわ、毛穴、ニキビに効果があって万能のビタミンって呼ばれてるのよ。今回は誘導体の種類や浸透性、使用感の違いを紹介するね！

ビタミンCはシミや小じわ、ニキビなどに効果があり万能のビタミンとも呼ばれていますが、劣化しやすいなどの弱点があるため、主に誘導体という形で用いられるます。

この記事では「ビタミンCの効果」「ビタミンC誘導体の種類や違い」を分かり易くご紹介します。

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ビタミンCとは

ビタミンCは、水に溶ける水溶性ビタミンでアスコルビン酸とも言います。
鉄分やカルシウムなどミネラルの吸収を促進する効果やコラーゲンの合成、活性酸素を無害化する働きがあります。

体内では作ることができないので食事やサプリメントなどで摂取する必要があります。特に、肉体的・精神的なストレスを感じている時やタバコを吸う人は、積極的に摂取する必要があります。

ビタミンCの美肌効果

ビタミンCは、シミ・小じわ・毛穴の開き・ニキビに効果があり、万能のビタミンと呼ばれ美肌作りに欠かせない成分です。

【ビタミンCの美肌効果】

シミ・くすみ
小じわ・ハリ不足
ニキビ・ニキビ跡・毛穴の開き

ビタミンCの美白効果

ビタミンCには新たなシミを防ぐ効果と出来てしまったシミを薄くする効果があります。

新たなシミを防ぐ効果

シミは、無色のチロシンというアミノ酸が、チロシナーゼという酵素によって黒色のメラニンに変化したものです。

ビタミンCは、「チロシナーゼ酵素」の働きを抑えて、シミが出来るのを防いでくれます。

無色のチロシン+チロシナーゼ酵素＝シミ（黒色メラニン）
ビタミンCはチロシナーゼ酵素の働きを抑えてシミを防ぎます。

出来てしまったシミを薄くする効果

ビタミンはシミ（黒色メラニン）を無色の目立たないシミにしてくれます。この作用を還元作用と言います。

先程シミは「無色のチロシン+チロシナーゼ酵素＝シミ（黒色メラニン）」と説明しましたが、黒色メラニンに変化するまでを詳しく説明すると、こんな感じです。

■黒色メラニンが出来るまで

無色のチロシン+チロシナーゼ酵素
↓
ドーパ（淡褐色）
↓
ドーパキノン（淡褐色）
↓
黒色メラニン＝シミ

ビタミンＣは、ドーパキノンをドーパ、黒色メラニンをドーパキノンに戻す作用があります。

ビタミンCは黒色メラニンを薄くする還元作用があります

ビタミンCの小じわの改善効果

小じわの原因は真皮コラーゲンの減少ですが、ビタミンCにはコラーゲンの合成促進効果と、コラーゲンの分解抑制効果があり小じわを防ぎます。

ビタミンCのニキビ防止効果

ビタミンCには、ニキビの原因となる皮脂の酸化を抑える効果と、アクネ菌が作る活性酸素を抑え炎症ニキビ（赤ニキビ）を防ぐ効果がります。

ビタミンCの弱点

ビタミンCは美肌に欠かせない大事な成分ですが「水や空気に触れるとすぐ酸化する・肌に浸透しない・刺激がある」という弱点があります。

ビタミンC誘導体とは？

ビタミンＣは、水や空気に触れるとすぐに酸化するなどの弱点があるため、そのままでは化粧品に配合することができません。

そのため多くの化粧品は、ビタミンＣを改良したビタミンC誘導体を使います。

ピュアビタミンCの商品も見かけるけど？

ピュアビタミンCを使用直前に混ぜるタイプや、多価アルコールという成分に溶かして水を極力使わないタイプのことね

誘導体の種類

ビタミンC誘導体のイメージ図

ビタミンC誘導体は、ビタミンCに糖や油を結合させたものです。結合させる物よって4種類に分けられます。

4種類に分かれるのね

表にしてみたよ

結合させる物	性質	安定性	変換性	浸透性	刺激性
糖	水溶性	◎	×	×	弱
リン酸塩	水溶性	○	○	△	中
油	脂溶性	○	△	○	弱
リン酸塩+油	両親媒性	◎～×	◎	◎	弱

スマホの方は指で表を左右に動かすと全部見られます

安定性や浸透性は分かるけど、変換性って何？

肌に浸透した後、ビタミンCへの変わりやすさのことよ

体内酵素の力でビタミンCに変換

ビタミンC誘導体は肌に浸透した後、体内にある酵素の力で再びビタミンCに変わります。変換性の良いものほどビタミンCの効果が高いとされます。

誘導体のままではビタミンCの効果はありません（例外として「VCエチル」という例外があります。）

糖タイプ（グルコシドタイプ）

特徴・メリット・デメリット

肌質：全ての肌質
肌悩み：にきび・毛穴・シミ
性質：水溶性
化粧品表示名称：アスコルビルグルコシド
略称：AG（Aはアスコルビン酸、Gはグルコシドの略）

ビタミンC（アスコルビン酸）に糖（グルコース）が結合した水溶性の成分です。

「α-グルコシダーゼ」という酵素によってビタミンＣになりますが、皮膚には「α-グルコシダーゼ」が少ないので時間をかけてビタミンCに変化します。肌に長時間留まれるところから「持続型ビタミンＣ誘導体」と呼ばれています。

水溶性ですがイオン導入はできません。

メリット

原料が安価
安定性が良い
刺激が少ない
商品が豊富で選択肢が広い

デメリット

単独だと効きは弱い（組合せが重要）

乾燥肌や敏感肌の方にお勧め

ビタミンCは、肌が乾燥する・つっぱると言われますが、グルコシドタイプはゆっくりビタミンCな変化するので乾燥肌や敏感肌の方におススメです。

グルコシドタイプの美白化粧品

シミ・そばかすを防ぐ！発光美肌へ
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公式サイト

リン酸塩タイプ

特徴・メリット・デメリット

肌質：脂性肌
肌悩み：にきび・毛穴・シミ
性質：水溶性
化粧品表示名称：リン酸アスコルビルＭｇ、アスコルビルリン酸Ｎａ
略称：APM、APS

ビタミンC（アスコルビン酸）にリン酸マグネシウムが結合したのが「リン酸アスコルビルＭｇ」、リン酸ナトリウムと結びついたのが「アスコルビルリン酸Ｎａ」

どちらも水溶性。糖タイプよりもビタミンCに変わりやすいですが、保存安定性は良くないので、高濃度の商品の場合は冷蔵保管が必要な場合があります。

メリット

原料が比較的安価
イオン導入できる

デメリット

高濃度だと冷蔵保管必須

脂性肌・にきび・美顔器と併用したい方にお勧め

リン酸塩タイプは、さっぱりした使い心地のものが多いので、脂性肌やにきびが気になる方にお勧めです。

また、ビタミンCを肌の奥に浸透させる「イオン導入器」や「超音波導入器」など美顔器との相性も良いので、シミや小じわのスペシャルケアとしてもお勧めです。※イオン導入器と使う場合は、防腐剤のパラベンが入っていないものを使用してください。

リン酸塩タイプのおすすめ化粧水

高濃度6% イオン導入と相性抜群
キャシーズチョイス C-マックスローション

アメリカの美容家キャシーさんが監修したブランドです。
このブランドの特長は、ビタミンCやAHA（ピーリング成分）など効果の高い成分を高濃度配合していること。
以前は海外から取り寄せだったので、肌に合う・合わないが分かれるブランドでしたが、C-マックスローションは日本人専用に作られた商品になります。肌に合わなかった時は14日間の返金保証があり、国内コールセンターもできたので、以前よりも安心して使えると思います